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(2) ホテル開洋亭のコンテナ

八ヶ岳倶楽部は、私が存在を知る前から、何か不思議と縁があったように思います。始まりは、開洋亭に置かれたコンテナからでした。4〜5年ぐらい前になるのでしょうか。ちょうど、ガーデニングにブームの兆しが見え始めた頃だったかと思います。デッキを自分たちの手で作ったことがきっかけとなり、コンテナガーデンに興味を持つようになりました。本を見たり、ショップの寄せ植えを参考にしたり、セミナーを受講してみたり。

そんな折り、紅葉坂に向かって開洋亭の前を通り過ぎた時のことです。「あれ?今のは何!」今まで他のホテルでよく、目にしてきた、美観のための、ツンとおすまし顔のディスプレーとは違い、開洋亭のエントランスからは、暖かみが漂い、どこか懐かしくて、近寄ってみたい衝動にかられました。今まで見てきたコンテナとは違う、心惹かれるものを感じられたのです。妙に気になって、舞い戻って見せていただきました。

しかし1つ1つのコンテナを見ても、何が私を引き戻したのか理解することはできせんでした。ただ、ドサッと1つの植物が植えられているだけだったり、花もつけていない木であったり……スカスカした部分があったり。なんだ、こんなものだったの? 今「あれ?」と、引き留められた感覚は、何だったのかしら……

しかし、このあとも、ここを通るたびに、エントランスのコンテナは、「おいで、おいで」と呼びかけてくるのです。ここのコンテナから発せられている、この感覚、いったいなんだろう、以前から不思議で気になる存在でした。それが、数年の時を経て、昨年に発売された「風景を作る人」で、やっと納得させられたのでした。きっと、開洋亭のコンテナは、真吾さんたちの手によるものだと。



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