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(3) 花いっぱいのコンテナの憑き物がおちる

最初、多くの人は花で華やぐコンテナに関心が向きがちです。しかし、その先にあるのは、この本に紹介されているようなコンテナに行き着くのではないかと思うのです。対談の中で、柳生さん、田辺さんの言葉に、今、ガーデニングブームの陣痛期とのお話がありました。まさしくそれを実感しているところです。

育てた花がコンテナいっぱいにあふれ出し、咲き誇る姿を見ていると、気持ちが高揚してきます。「今度は自分で育てた苗で飾ってみよう」と、誘惑が顔をだし、「大丈夫かしら?」と心配しながらも、種をまいてみると、小さな粒から、モヤシのようなひょろひょろの苗。「こんな苗で、果たして花が咲くのだろうか……?」しかし、そんな心配は全く無用で、ある時期を過ぎるとグングン成長して、みごとなまでの花を咲かせてくれます。その不思議にとりつかれると、うれしくてうれしくて、しかたがなくて、もっともっと、この喜びを味わいたくて更に、コンテナが増えてゆきます。次は、何を植えようか、新顔のあの植物も使ってみたいし、変わった葉物も取り入れたい。この色とこの色を組み合わせはどうかしら?こうして楽しみは、どんどん膨らんでゆきます。

しかし一方で、ローテーションを考えることが、次第に負担になってくるのです。常に、次のコンテナのことを頭に置いて準備してゆかなければならなくなると、植え込みが終わったと思う間もなく、次のシーズンのために種をまき、そして定植と準備にとりかかる。年がら年中、何かに追われる状態で、時間もかかるし、場所もとる。だんだん手に追えなくなってしまうのです。もう少しラクにして、継続していきたいなと、思うようになってきたころ、目にしたのが「今が陣痛期」との言葉、うまい!と納得させられてしまいました。 ちょっと、ラクをして……そんなことを考えるようになってきた昨年、八ヶ岳倶楽部の寄せ植えに出会いました。



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